黄銅材料の耐脱亜鉛腐食感受性を試験・評価する方法として、一般に以下の方法が用いられています。
1.国際規格(ISO 6509-1981)
1)試験方法
75℃、1%のCuCl2 (CuCl2-2H2O: 12.7〜12.8g/L) 溶液に樹脂に埋め込んだ試験片 (100mm²以上) を24時間浸漬した後、暴露面の最大脱亜鉛深さ及び平均脱亜鉛深さを測定します。
2)評価基準
ISO 6509には評価基準の規定がないので、一般にはEN規格(ヨーロッパ規格)を採用します。
グレードA:最大脱亜鉛深さ:200μm以下
グレードB:最大脱亜鉛深さ:400μm以下、平均脱亜鉛深さ:200μm以下
1)試験方法
0.5M-NaCl+5×10 -3M-NaHCO 3水溶液(NaCl:29.22g/L、NaHCO 3:0.42g/L)に混合ガス(CO 2+O 2+N 2:10:20:70)を通して飽和させます。この液(pH:6.5〜7.0)に白金電極(-)と暴露試料電極(+)をセットし、60℃の溶液の中に電流密度1.0mA/cm²で24時間通電後、暴露面の最大侵食さを測定します。最大侵食深さは、溶解腐食深さと脱亜鉛腐食深さを合わせて一番深い部分の値となります。
2)評価基準
適用する種別は、個々の製品規格で規定されるか受渡当事者間の協定により決まります。
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